久し振りのヒッチコック作品

先週木曜日 (11日)は、今年初めての “映画 & Skåne (スコーネ)” の日。

夕方、渋谷に出て立ち食い鮨店で軽く夕食を済ませた後 「アルフレッド・ヒッチコック監督特集」と銘打って連日ヒッチコック作品が上映されている “シネマヴェーラ渋谷” へ行き、「海外特派員(原題:FOREIGN CORRESPONDENT)」 を観てきました。

海外特派員


ヒッチコック作品らしい意外性に富んだストーリー展開は言うに及ばず、1940年に作られた映画とは思えないほど迫力のある飛行機の撃墜や、海に投げ出された乗客を救出する手に汗をにぎるシーンの撮影技術の素晴らしさに感心し、久し振りのヒッチコック映画を堪能しました。




映画の後は “Skåne(スコーネ)” です。

木曜日のスタッフ:Fulan(フラン)さんが、クリスマス休暇で帰省したイタリアから持ち帰ってきた、伝統的なクリスマスケーキ:パネットーネ ( Panettone) をふるまってくれました。

20180111 フラン


20180111 パネットーネ

パネットーネ種の酵母を用いてゆっくり発酵させた生地の中に砂糖漬けフルーツを混ぜ込んで焼き上げた、甘く柔らかなドーム型の菓子パン。

美味しくいただきました。



不漁続きですっかり足が遠のいていましたが、今週 久し振りにヤマちゃん渓谷に出向いてみる積りです。






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最近観て良かった映画2本:”婚約者の友人” & “ギフテッド”

先月 銀座4丁目の和光ウラ通りにひっそりと佇む映画館:シネスイッチ銀座 で観たのが “婚約者の友人(原題;FRANTZ)”。

1216 FRANTZ 1


1919年 第一次大戦の傷跡が色濃く残るドイツの田舎町で、婚約者フランツをフランスとの戦いで亡くしたアンナは、フランツの両親と共に悲嘆に暮れる日々を送っていた。 ある日アンナが墓参りに行くと、フランツの墓前に花を手向けている男を見掛け不審に思っていると、アドリアンと名乗るその男が家を訪ねてきて、フランツが戦前パリに留学していたときの友人だと言い、ためらいがちにフランツとの思い出を語る。 フランス人に対して心を閉ざしていたフランツの両親は彼の話に癒され、アンナも好意を持って次第に恋愛感情を抱くようになるが、アドリアンはフランスへ帰るに際し自らの “正体” を告白する。

1216 FRANTZ 2

それを知ってから、複雑な心情(アドリアンへの思いとフランツの両親に対する後ろめたさ)を抱きながら行動するアンナを演じたパウラ・ ベーアは、第73回ヴェネツィア国際映画祭で新人 賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞に輝いたのもうなずける良い演技でした。




もう一本はTOHOシネマズ新宿で観た ”ギフテッド(原題;Gifted)” 。

1216 Gifted 1



生まれて間もなく母親を亡くした7歳のメアリーは、フロリダの小さな町でボートの修理で生計を立てている叔父のフランクに引き取られ、ささやかながら幸せな毎日を送っていた。

1216 Gifted 2



小学校に入って直ぐに、メアリーが天才的な数学の才能を持つことが分かると、メアリーの祖母イヴリン(フランクの母で元数学者)は彼女に英才教育を受けさせようとする。 フランクはこのままフロリダで子供らしく育てたいと主張し、メアリーの親権をかけてイヴリンと裁判で争うことになる。
フランクは、裁判所の「第三者の里親に預けては?」との調停案を受け入れてメアリーを手放すが、メアリーが里親の下でイヴリンによって英才教育を強いられていることを知り、メアリーを奪い返して再び一緒に暮らすようになる。

1216 Gifted 3


何といってもメアリーを演じるマッケナ・グレイスが良かった。 マーク・ウェブ監督が800人から1000人をオーディションし、最終的には5人に絞ってフランク役のクリス・エヴァンスと2人で演技させた上で辿りついたというだけあって可愛いだけでなく演技も上手かった。

1216 Gifted 4


ところで、翻訳の仕事をしていたこともあっていつも邦題の付け方が気になるのですが、“婚約者の友人” には感心しました。 原題の婚約者の名前 “フランツ” ではどんな内容の映画かさっぱり伝わりませんからね!

Gifted とは、先天的に平均よりも顕著に高度な知的能力を持っている人の意味ですが、日本語タイトルにするのは難しいので、原題をカタカナ読みにしただけのこの邦題が妥当なところでしょうか。





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期待を超えた心温まる佳作

先月観た 『三度目の殺人』 は、 『そして父になる』 の是枝裕和監督と福山雅治が再び組んだ法廷サスペンス・・・・・ということで期待したものの肩すかしをくらってしまったが、今回の 『ボブという名の猫 (原題: A Street Cat Named Bob )』 は逆に、予備知識ももたず期待していなかっただけに、いい意味で裏切られました。

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幼少期にオーストラリアに移住し、1997年 プロのミュージシャンを志してイギリスに戻るも、様々な困難に遭い路上生活者となった青年(ジェームス)が、人生に目的も希望も持てないままいつまでもヘロイン中毒から抜けだせずにいた2007年春、彼の安アパートに野良猫が迷い込んでくる。


ここまでは、英国の福祉行政の現状を告発・批判した 『わたしは、ダニエル・ブレイク』 で描かれた生活困窮者向け安アパートや炊き出しのシーンもあって、改めて社会格差の問題を考えさせられましたが、ここからの展開が違いました。


足を怪我していたその猫を、有り金をはたいて看病しボブと名付けて可愛がります。 それ以来ジェームスとボブはいつも一緒で、路上演奏に付き添うボブの愛らしさが評判となって新聞記事になり、更には雑誌社の勧めで本にまとめて出版する運びに!


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それがベストセラーになりこのように映画化されたとのこと。



銀座シネスイッチで映画を観たので、「プランタン銀座」から衣替えした 「マロニエゲート銀座 2&3」 にある ”ビゴの店” でバゲットを買い求め、いつものように渋谷・Skåne(スコーネ)に寄り、終電までワインとおしゃべりを楽しみました。




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テニスと映画とスコーネを満喫した一日

このところお目当てのヤマセミにも会えず、相棒 916 Spider も調子が良くてブログにアップするネタもないので先週木曜日の日記を載せることにします。

午前中 テニスを楽しみ、シャワーで汗を流してビールとパスタの昼食を済ませ、池袋の名画座 “新文芸座” で上映されていた “わたしは、ダニエル・ブレイク” と “おとなの事情” の2本立てを観てきました。

0824_1 映画


“わたしは、ダニエル・ブレイク” は、80才を迎え引退を表明していた英国のケン・ローチ監督が、「生きるためにもがき苦しむ人々の普遍的な話を作りたいと思いました。死に物狂いで助けを求めている人々に国家がどれほどの関心を持って援助しているか、いかに官僚的な手続きを利用しているか。そこには、明らかな残忍性が見て取れます。これに対する怒りが、本作を作るモチベーションとなりました。」と、引退を撤回して撮った作品。そして出来上がった今作はカンヌ国際映画祭で2度目のパルムドールを受賞する快挙を成し遂げました。


主人公のダニエルは59歳。腕のいい大工として働いてきたが、心臓発作を起こして医師から仕事を止められている。職業安定所を訪れ求職者手当の申請をしようとするも、パソコンとは無縁の生活を送っていた彼には申請書に入力することも叶わない。

0824_2 ダニエル


その職安で、面談に遅刻したことで給付金の減額を言い渡され、激しく抗議するケイティという女性と出会う。2人の子どもを抱えたシングルマザーで、つい先日ニューカッスルに移ってきたばかり。困り果てるケイティに、ダニエルは手を差し伸べ、2人はお互いに支えあうようになる

0824_3 ケイティ



イギリス政府の緊縮財政政策を受けて民間に業務委託され、徹底的に無駄を省きオンライン化された福祉システム。 そのことで、救われるべき社会的弱者がますます追いつめられてゆく不条理を痛烈に炙り出してみせるケン・ローチ快心の作品。





もう一本の “おとなの事情” は、月食の夜 イタリアの比較的裕福な階層の中年夫婦の家に、夫の幼馴染の男性3名が奥様同伴で(ただしその中の1人はパートナーが熱を出して参加できず独りで)集って催した食事会で、「お互い知られて困るような秘め事など無いよね!」という話になり、全員がスマホをテーブル上に出し「メールが届いたら全員に見せること」「電話がかかってきたらスピーカーモードで話すこと」というルールの “信頼度確認ゲーム” を始める。

0824_4 大人の事情


てっきり、浮気がバレるなどの不真面目なドタバタ劇が面白おかしく描かれる・・・・と思いきや、ボーイフレンドができた高校生の娘の扱いに悩む母親、夫に内緒で姑を老人ホームに入れようと準備する妻、新婚なのに元カノと浮気して妊娠させていた夫、などのエピソードがテンポ良く展開され、良く構成されたオムニバス映画のようで楽しめました。




映画を観た後は軽く夕食をすませ、いつもの渋谷の Skåne(スコーネ)へ!

木曜日のスタッフはイタリア人の Fulan(フラン)さん。

0824_5 フラン


2週間ほどローマに帰省していた彼女のお土産で、ピスタチオというナッツから作ったイタリアンリキュールを頂きました。

0824_6 ピスタチオ


アルコール度数は 17% ありますが、甘くて口当たりの良いチョコレート味の美味しいお酒で初体験です。

この日も大満足で、終電でのご帰還でした。






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久し振りに 「映画って本当に良いもんですね」 と感じ入った佳作

夏休みに入り、新作はお子様向けばかりで特に観たい映画も無かったので、飯田橋にある名画座 “ギンレイホール“ に足を運びました。


「しゃぼん玉」 と 「愚行録」 の2本立てです。

妻夫木聡と満島ひかりが兄妹を演じる 「愚行録」 も良かったのですが、映画としては 「しゃぼん玉」 に軍配を上げ、星5つ をつけました。

しゃぼん玉 1


平家落人伝説が語り継がれている宮崎県北西部の山深い椎葉村を舞台に、通り魔や強盗傷害を繰り返す無軌道な(林遣都演じる)若者が、逃亡中にたまたま手助けするはめになった(市原悦子演じる)老婆の家にやっかいになり、村人と交流を重ねる内にすさんだ心が徐々に和んでゆき、遂には・・・・・





市原悦子の演技は言うに及ばず、老猟師役の綿引勝彦もベテランの味を出して好演しており、

しゃぼん玉 2




加えて、主人公が 「人生をやり直す」 きっかけにもなる、10年ぶりに村に帰ってきた美和を演じた若手女優の藤井美菜にも好感が持てました。

しゃぼん玉 3







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