観応えのあった “沈黙”

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『沈黙』は、江戸時代初期のキリシタン弾圧の渦中に置かれたポルトガル人の司祭を通じて、神と信仰の意義を命題に描いた遠藤周作の歴史小説で、それを『タクシードライバー』『最後の誘惑』などを監督したマーティン・スコセッシが映画化を志してから28年もの歳月を経て完成に漕ぎ着けた作品。


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私自身は神・仏に対する信仰心を持たず、寒風吹きすさぶ駅前で布教パンフレットを配っている方や、昔インドネシアに出張した際に見た、仕事中でも礼拝の時間になると跪いてお祈りをする現地のイスラム教徒、熱心に帰伏を説く新興宗教の信徒などのような宗教心の厚い人達の心の内を理解することはできませんが、この作品の登場人物: “信仰か、人の命か”という極限の選択を迫られ背教の淵に立たされるポルトガル人司祭、家族の前で踏み絵を踏んだことを悔いながらも信仰を捨てられず、つらいことがあると酒に溺れる弱い人間として描かれる窪塚洋介演じるキチジロウ、踏み絵を前にして足を出せずにいる農民(キリシタン)に向かって「形ばかりのことだ! ただ踏みさえすれば死なずに済む。」とのたまう役人を見ていると、今更ながら人の心の豊かさ・貧しさ・清らかさ・卑しさ・欲深さなどが見えてきてとても興味深く観られました。

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ハリウッド映画に登場する日本や日本人のシーンには違和感を覚えることが多いのですが、この映画ではマーティン・スコセッシ監督が遠藤周作の原作をリスペクトして演出しているのと、外国人宣教師以外 日本人のそれも芸達者な俳優が出演していることもあって素直に? 観られました。

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これも “神様の思し召し” ?

7日 前の週からの曇り日の天気予報をあてにしてヤマセミ撮影ドライブを予定していたのに前日になって傘マークに変わってしまったので急遽映画鑑賞に変更し、新宿のシネマカリテで “神様の思し召し” を観てきました。


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リッチなエリート医師がムショ帰りの神父と関わりをもつことで、幸せそうに見えた家族のほころびがあぶり出されるイタリアンコメディ。

腹を抱えて笑いながらも、夫婦の愛・親子関係・幸せとは・・・・etc. について考えさせられる佳作でした。




映画の後はいつものように渋谷の SKÅNE(スコーネ) に!

この日のアテンドはドイツ・ミュンヘン (München) 出身のCarlaさん。 持ち込んだバゲットとフレンチチーズで赤ワインを終電間際まで楽しみました。


ヤマちゃんに会いたくてウズウズしていますが、台風が去っても秋雨前線のせいでぐずついた天気が続いていて出掛けるのが躊躇われます。




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2本立て 計5時間の映画鑑賞

先週金曜日 飯田橋にある名画座 “ギンレイホール” で、ホーキング博士の半生を描いた 「博士と彼女のセオリー(原題: THE THEORY OF EVERYTHING)、124分」 と、6才の少年とその家族の軌跡を12年に亘って撮り続けた異色作 「6才のボクが大人になるまで。(原題: BOYHOOD)、165分」 を観てきました。



0824_THEORY.jpgホーキング博士については、車椅子の天才物理学者としか知らず、ケンブリッジ大学の大学院在籍中から天才物理学者と将来が嘱望されていたこと、妻となるジェーンと恋に落ちて間もなく難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症してしまったこと、それでもジェーンは博士と共に生きることを決心し献身的に彼を支えたこと等々・・・・・この映画で知りました。

それにしてもホーキング博士を演じたエディ・レッドメイン(Eddie Redmayne)の迫真の演技はアカデミー賞主演男優賞受賞も納得できるすごさでしたが、知的で芯の強い女性 ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズ(Felicity Jones)も良かった。

















0824_BOYHOOD.jpgポスターに写る6歳の少年メイソンが、キャリアアップのために大学に入学した母に伴われてヒューストンに転居して、アラスカから戻って来た父との再会や母の再婚、義父の暴力、初恋などを経験する思春期を過ごし、やがて大学に入ってアート写真家という将来の夢を見つけ、母親のもとを巣立つてゆく・・・・と言う12年間ものドラマを、殆ど同じキャストで撮り続けたというのだからすごい!

その時の流れを、子役を使ったり、テロップを入れて観客に分からせるのでなく、シームレスにつないでいるので、見ている方は「いつの間にかメイソンが大きくなっている! オリヴィア(母親)が肥ってきてしわが増えている!」と、まるで親戚の家族の成長を見るようにリアルに感じられます。

こんな稀有な手法で作り上げた素晴らしい映画を見せてくれた監督 リチャード・リンクレイター(Richard Linklater)とスタッフに拍手を送りたい。

ネットの映画評でも高評価が多い中 「何も起こらずに165分とは、ある種の拷問のよう。80分で十分。」 とか 「ストーリー的には特にヤマもなく演出も淡々としているのでいかんせん退屈してしまいました。」 などと言う、監督やスタッフを冒涜するような投稿も見受けられ、無性に腹が立ちました。




この2本の映画とも、原題の直訳では通じない、内容を上手くアピールする邦題(への翻訳)の良さに感心します。


やはり映画は、特に 「6才のボクが大人になるまで。」 などは映画館で観るに限る!




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美女三昧の一日

3月20日 高田馬場にある名画座 “早稲田松竹” で 「ストックホルムでワルツを (原題 Monica Z)」 と「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(原題 Grace of Monaco)」 の二本立てを観てきました。

0322_1_Monica Z「ストックホルムでワルツを」 は スウェーデンの美人ジャズシンガーで、田舎町でシングルママとして電話交換手をしながら独学でジャズを学び、挫折を繰り返しながら遂には夢の舞台ニューヨークでトミー・フラナガンやビル・エヴァンスとの共演を果たしたモニカ・ゼタールンド(Monica Zetterlund) の半生を描いたスウェーデン映画で、ジャズファンにとっては見逃せない一作です。

























次は YouTube にアップされている、1964年にビル・エヴァンスと録音したジャズアルバム 「ワルツ・フォー・デビィ(Waltz for Debby)」 です。






0322_2_Grace of Monacoもう 1本は、1956年にモナコ大公レーニエ3世と結婚した往年のハリウッド大女優 グレース・ケリーが、2人の子供に恵まれるも王室の中で孤立していて、たまたまヒッチコックから女優復帰の打診を受け葛藤していた折、フランスのドゴール大統領から難題を突きつけられモナコ公国を外交上の危機が襲ったことで、(逡巡を断ち切って) 映画出演のオファーを断り公国の危機を救うことに尽力した・・・・というストーリーでニコール・キッドマンの演技力が光った一作でした。























映画を見終わった後は例によって渋谷の SKÅNE(スコーネ) へ!

0322_3_Dorothy Aly右側の、以前からのスタッフ ドロシー嬢 (Colorado, USA) に加え、新たにカナダ人大学生 アリーさんがアテンドしていて、常連のお客さんと共に終電時刻までワインとおしゃべりを楽しんだ次第です。
























と言う訳で、名画座で美女に見とれスコーネで美女と語らった "美女ずくし" の一日でした。




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名画座 バンザイ!

20日(金) 久し振りに 「映画 + スコーネ」を楽しんだ。

めぼしい新作映画も見当たらないので、飯田橋ギンレイホールで「リスボンに誘われて (原題: NIGHT TRAIN TO LISBON)」 と 「誰よりも狙われた男 (原題: A MOST WANTED MAN)」 を観ることにする。

先ず、神楽坂にある立ち食い寿司店 “魚がし日本一” で早めの夕食を済ませてギンレイホールへ!


0222_1_リスボン橋から身投げしようとしている若い女性を主人公の高校教師ライムントが助けるという、落語の “文七元結” を思わせる冒頭シーンから、何処へともなく立ち去ってしまった女性の赤いコートに残されていた一冊の古書に導かれるように夜行列車に飛び乗ってリスボンに行き、その本の作者が 1970年代ポルトガルのサラザール独裁政権下での民主化運動に関わった医師 (アマデウ) であったことを知り、アマデウの家族や友人を訪ね歩いてアマデウの素顔や人生を知ることで、ライムントもまた自らの人生と向き合っていく。

その過程で明らかになる過去の出来事と現在とが交錯した、ロマンティックでミステリアスなストーリーが興味深く、リスボンの石畳の道路を行き交う路面電車や風情ある路地などの美しい映像にも魅せられた見応えのある映画でした。













0222_2_Wanted Manもう一本の 「誰よりも狙われた男」 の方は、スパイ小説の巨匠ジョン・ル・カレが描く、9.11のテロ計画の拠点とされていたドイツ・ハンブルグを舞台にイスラム過激派の動きを巡る対テロ諜報部隊のリーダーの葛藤を描いたクライムサスペンス。

主演は、本作が遺作となった名優フィリップ・シーモア・ホフマン。 彼が演じる、ドイツの諜報機関でテロ対策の秘密チームを率いるギュンターがイスラム過激派と噂される国際的な要注意人物イッサという若い密入国者を発見するところから物語が始まる。

ギュンターは、父の遺産を管理する秘密口座から大金を引き出そうとしており、ドイツの正規の諜報機関や CIA は直ぐにイッサを逮捕しようとするが、ギュンターはイッサをあえて拘束せずに泳がせ、彼を利用することでテロリストへの資金源に関わる大物アブドゥラを狙おうとしていた。

狙い通りアブドゥラへの資金の流れにたどり着くが ・・・・・・最後に結局 「鳶が油揚げをさらう」 かのごとく CIA にイッサとアブドゥラを強引に連れ去られ、敗北感に打ちひしがれて悄然と立ち去る姿はフィリップ・シーモア・ホフマンの最後を見るようで痛々しい。



実際にイスラム教徒が関わるテロ事件がヨーロッパで引き起こされている昨今、テロ対策を軸にした 9・11以降の現代社会の諜報活動の映像が、「007」の様な娯楽作品とは違った現実味を実感させてくれます。




0222_3_Viron.jpg映画を見終わった後は渋谷に移動し、VIRON でバゲットを買って SKÅNE (スコーネ) へ!

チリワイン (カベルネ・ソーヴィニヨン) のボトルを開けてバゲットとオニオン・ハーブのチーズをつまみに、美女2人 Anya(エストニア) & Dorothy (USA) を交え常連さんと楽しくおしゃべりして渋谷の夜をエンジョイしました。












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