特許翻訳よもやま話 ・・・・ 専門用語 vs 業界用語

相当分量の多い特許英訳案件を本日の納期ギリギリで仕上げ、解放感に浸っています。

今回の案件は 「インクジェット・プリンタ」 のヘッドの加工法に関するものでした。

1127_Inkjet Printer
2002年にデジタル一眼 (CANON EOS D60) を購入して以来、カラー写真も自宅でプリントしています (by EPSON G930) が、当時5万円程度のプリンタでどのようにしてこれだけ綺麗なカラー画像が印刷できるのか (機械技術者でありながら) 不思議でした。

今回の案件は (エプソン社のものではありませんが)、従来技術についても詳しく説明されていて、高画質な写真を高速で印刷するために、プリンタヘッドがマイクロメートル単位で精細に設計され、そのデザインを特殊なレーザー加工が可能にしていることに驚きました。

また、インクを加熱してバブル (気泡) を発生させ、それによって微細なインク液滴を複数のノズルから噴出させる仕組みが解って、とても興味深いものでした。

こうした知識が得られた上に翻訳の報酬を頂けるのですからありがたいことです。












所で、今回の原稿中に 「前駆体」 なる耳慣れない言葉がありました。 Wikipedia によれば、「前駆体(ぜんくたい; 英語では Precursor )」 とは、ある化学物質について、その物質が生成する前の段階の物質のことを指す。」 とのこと。

これは有機合成化学や生化学の分野で用いられる、いわゆる 『専門用語』 ですが、こうした専門用語が 「アカデミックで誇らしげな、門外漢に対して優越感を漂わす雰囲気」 をもっているのに対して、同じように或る分野でしか使われない独特の言葉、例えば 「口切り (英語では collaring)」 というトンネル工事の現場で使われる、ダイナマイト装填用の孔をあける際、のみ (ビット) が真っ直ぐに食い付くように "のみ孔" をつくる過程を表わす言葉のような 『業界用語』 が、「少し胡散臭くて秘密めいた、仲間内以外には口に出すのがはばかられるイメージ」 を伴うと思うのは私だけでしょうか?


スポンサーサイト
プロフィール

hitech_ojisan

Author:hitech_ojisan
プロフィールはこちら

最新記事
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
Flashカレンダー
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
検索フォーム